R7年度 騒音・振動特論 問14

問14

8時間の操業時間中,間欠的に稼働する機械Aと連続的に稼働し続ける機械Bが工場内に設置されており,純音性の騒音を発している。ある地点においてそれらの機械が発する騒音のレベルを測定し,下表の結果を得た。機械Aと機械Bの騒音の特性及び測定地点における騒音に関する記述として,最も不適当なものはどれか。なお,機械が稼働中の騒音は定常的であり,背景騒音の影響は無視できるものとする。

機械Aと機械Bが共に稼働中機械Bのみが稼働中
音圧レベル(dB)9086
騒音レベル(dB)8776

(1) 機械Aが単独で発する騒音の音圧レベルは,約88dBである。

(2) 機械Aが単独で発する騒音の騒音レベルは,約87dBである。

(3) 機械Aが発する騒音の周波数は800Hz又は8000Hz付近である。

(4) 機械Bが発する騒音の周波数は4000Hz付近である。

(5) 機械Aの稼働時間の合計が4時間以下のとき,操業時間全体の等価騒音レベルは85dB未満である。

解答

(4)

解説

機械Bのみが稼働中のデータに着目すると,音圧レベルが86dB,騒音レベルが76dBと分かります。騒音レベルはA補正後の値となりますが,データ上では音圧レベルに対して約-10dBであると分かるため,Bが発する騒音の周波数は約125〜250Hz付近になるだろうと推測できます。

反対に,Bの周波数が4000Hz付近であればA補正値は約+1dBであるため,Bの騒音レベルは87dBになっていると考えられます。
他の選択肢に関しては下記の通りです。

(1) Bのみが稼働中の場合の音圧レベルが86dB,AとBが共に稼働中の場合の音圧レベルが90dBであることから,
Aの音圧レベル + Bの音圧レベル(86dB) = AとBの音圧レベル合計(90dB)
より,Aの音圧レベルは87dB又は88dBだと分かります。

(2) (1)と同様の考えで,Bのみが稼働中の場合の音圧レベルが86dB,AとBが共に稼働中の場合の音圧レベルが90dBであることから,
Aの騒音レベル + Bの騒音レベル(76dB) = AとBの騒音レベル合計(87dB)
より,Aの騒音レベルは87dBだと分かります。

(3) (1),(2)より,Aの音圧レベル88dB,Aの騒音レベル87dBと分かったため,A補正は約-1dBだと分かります。補正値が-1である周波数帯は約500〜1000Hz又は8000Hzであることが分かります。

(5) 下記公式を用いて,Aの稼働時間が4時間の場合の騒音レベルを求めてみます。

\(L_{Aeq,4h}=L_{Aeq,8h}+10log{\large\frac{4}{8}}=87-3=84dB\)


上記より,4時間の場合の等価騒音レベルは約84dBと分かりました。操業時間全体の等価騒音レベルを計算すると,
Aの等価騒音レベル(84dB) + Bの等価騒音レベル(76dB) = AとBの等価騒音レベル合計(85dB)
と分かります。ただ,実際にはAとBのレベル差は8dBであり,この場合の補正値は0.6dBが正しい値であるため,厳密には等価騒音レベル合計は84.6dBとなり,85dB未満は正しいと言えます。
(5)は少し惑わされるかと思いますので,直接(4)を選択できると良いでしょう。

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